脈動集鑑賞 5句e 

俳句と鑑賞 (堀口俊一)
  
2018年5月号より

        春泥に歩みとどむる車椅子    米田 一子
 私の俳句仲間にも耳が遠かったり、杖を常用する者が少なくない。時には付き添われての車椅子だ。この句も俳句の情景としては趣があろうが、実際はたいへんなことだ。

寒ざらし買って来いとの母の声   黒川佐規子
「買って来い」と母の声は命令調でちょっと手ごわい。子に対する母なればこその言い方だろう。また寒晒とは白玉粉のことといえば分かる。回想の句だろうか。


 前月以前のバックナンバ- 
6月の花 睡蓮 大泉公園


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