鼓動集鑑賞1句d

俳句と鑑賞(馬嵐)
          
2018年5月号より

肩書きを捨てて呑むべし目刺焼く 義治

肩書に頼って生きてきた男性諸氏には、肩書の無い定年後の暮しは実に難渋で無味乾燥である。特に男同士の初対面では、頭の隅に現役時代の肩書が残っていて、無意識に互いの背丈を測っていたりもする。そんなことを忘れ、安価で庶民的な目刺で酒を飲むべし。それこそが老後の自由な生き方なのだと悟ったと思った時にも、残念ながら、まだまだ意識の奥に、肩書の世界が残存しているのかも知れない。


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